2018年

1月

15日

展覧会→映画へ

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《ジャコメッティ 最後の肖像》が公開されている。この手の作品は、キャンバ

スにむかう一筆のストロークで、作品の出来が窺えてしまう。

モジャモジャ髪に猫背の風貌。偏執狂的な物の配置へのこだわりや完全主義な創作

態度は、ジャコメッティの真実によく迫っている。彫刻作品が乱立する埃っぽいア

トリエの空気感もよく設えられている。凡庸に事実をなぞって終わってしまう芸術

家の伝記映画とは、一線を画している。

 

ちらっとサービス出演する矢内原を軽薄な青年として描写しているのが、なんとも

残念である。展覧会をご覧になった方には、とくにオススメ!展覧会では知る由も

ない本人像に迫ることができる。

 

惜しむらくは、'56〜'61年に渡り、延べ230日間モデルを務めた理想のパートナー

シップ=矢内原伊作との関係性をテーマとして選ばなかったこと・・。帰国を数度

にわたり延長しながらモデルとして臨むジェームズ・ロードだが、たった18日間

と6年間にわたる矢内原との関係性とは、比ぶべくもない。作中、ジャコメッティ

の妻=アネットと矢内原の様子が描写される。だが、じつは矢内原はジャコメッテ

ィと関係したかったのだろう。残念ながらふたりともに同性愛者ではなかった。そ

の代替行為として、近親者であるアネットとの関係がある・・。なんとも複雑なア

ーティストの世界ではある。

 

https://www.youtube.com/watch?v=kfeI6iRyWZA

 

 

 

 

 

2017年

11月

13日

時空間デザイン講義_vol.3

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名古屋モード学園、3年目の時空間デザイン講義を終える。

教鞭を執っているのは、モードの学校なので、最終的にF.ショーのプレゼンテ

ーションで締めくくることにしている。講義の前半では、カラダというメディ

アを使って、日常の所作を表現に変換してゆく方法や時間と空間をコントロー

ルする術を伝えてゆく。どこの学校でも同様だが、インテリアや建築など空間

を扱う講義はあれども、時間を扱う講義は希少である。空間=3Dに時間要素

をくわえれば、4Dとなり表現の可能性は一気に広がる。時間もデザインでき

るということを認識してもらえば、ファッションだけでなく、ほかのデザイン

系や映像系講義などの一環としても履修カリキュラムに取り込めるであろう。

常々、演出とは人を見守る行為であるとおもっている。
受講生のカラダの様子を見守りながら8回の講義を進めてゆく。学生も他人の

カラダの印象やそれぞれが持つ空気感に敏感になれば、効果的なキャスティン

グを模索するようになる。また、自分自身についても、いままで気がつかなか

った自分像を獲得することになり、自己と他者、双方をふくめた世界認識の方

法を探ることにもなる。

 

講義終了後、履修学生18名の印象をメッセージとして伝えた。
あらためて、自己を客観視して指摘されることは、とりわけ若い世代には必要

なことではなかろうか。人には、固有の情報があり、その身体性を駆使するこ

とで、表現の可能性や時間や空間を見つ直すヒントが隠されている。

 

時空間デザイン講義に関心のある方、講義のご依頼やご相談などお気軽にメッ

セージいただけるとありがたい次第です。

 

 

2017年

8月

25日

ひと夏のできごと__7

───────────────────────────────────────●aug.21__24

それにしても、F.ショーのあり方は未だに発展途上にある。CHANELとかも会場

設定は好いのだが、ウォークするだけに終わっている。なぜ、そこで表現を止め

てしまうのか、焦れったくてしようがない。

 

《時空間デザイン》講義の3年目。今年は、F.ショーのプレゼンテーションを学

内ホールからあえて学校施設内の他の場所でできないものかと画策中。aug.24

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登美丘高校ダンス部の振付構成力は秀逸だ。外部委託なのだろうか、同校の部活

の先生だとしたら天晴れである。よくみるとバブル期のお立ち台ギャル風コスチ

ュームなんだな。

 

自転車に乗る男性は、前しか見ずに猪のごとく走ってくるので危ないが、対して、

女性は急に止まったり方向を変えたりするからさらに要注意である。

 

私は待てる人である。待てるには長短あり、じっくり腰を据えて取り組める長所

と、待ちすぎて好機を逸したり病気の回復を長引かせたりする短所がある。

aug.22

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ジムでは、概ねウェイトトレーニングに20分、フロアーで60分。殆ど横になって

いる生皮調整だが、最近では、足指を使わないヒールアップ法で足裏強化に取り

組んでいる。

 

SNSがあり、ブログとの使い分けがわからぬまま月日が経ってしまっているが、

とりあえず、Twitterでの夏の文章をブログにまとめてみた。ひと夏のできごと。。

 silencescape.jimdo.com/blog/

 

勅使川原三郎に関しては、どうしても解せないことが一つある。演出、振付はも

ちろん、美術、照明、衣装すべてを卓越した美意識でコントロールしながら、フ

ライヤーのデザインセンスが、毎度ながら首を捻ってしまう。そこには、なにか

あるのだろうか。

 

昨日はさぼってしまったので、今日はジムへ行くぞ。カラダの調整は仕事のうち

であることを認識せねば。aug.21

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2017年

8月

24日

ひと夏のできごと__6

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●aug.10__19

スイッチの種田陽平XMIKIKOは、自分の過去と現在の仕事を対照させるように見

る。MIKIKO氏の仕事ぶりに特化した意外性はないが、種田氏には、職業人のロマ

ンティシズムを感じる。aug.19

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《静かなる情熱__エミリ・ディキンスン》周りにいたらたまったものではない

刺穴型の主人公。ただ閉じこもっているだけの閉穴型は、人に危害は与えないが、

エミリは、閉じこもりながらも人を責めることで自我が成立している。エミリの

性格のわるさのみが残る作品。絵画的映像のみが唯一の救い。aug.18

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《メットガラ》クリエーターの視点ではなく、MET展示キュレーターとプロデュ

ーサーの視点から描かれているところが珍しい。ガラの参加客500人の配席を丹念

に吟味する配慮は、アーティストの世界には欠如している。アートとビジネスとの

バランスを考える上でとても参考になる。aug.15

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例年通り、日暮れを待って迎え火を焚く。生者より先祖を優先させる三日間。

aug.13

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それとなく、移動の電車内で足のサイズを観察するに、おおよそ小六男子とおな

じくらいということがわかった。aug.12

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介護施設でのパフォーマンスイベントでの選書作業をしている。こう云った場合、

お年寄りの日常に波風が立たず、感情を刺激しないテキストになりやすい。だが、

当の本人たちは、本当に差し障りのない凪ぎの海のような物語ばかり求めている

のだろうか。お年寄りと云う枠に勝手に嵌めるのは、迷惑なのではないだろうか。

私たちからすれば、彼らは未来人なのである。心理が窺い知れないなら20,30年

後の自分のために選書をしよう。

 

レトロカフェに入ったら、40年前の新聞がなぜか置いてあった。驚いたことに

本文は7ポイントの文字サイズ。高齢者は殆んどみえないだろう。映画館情報を

見るに、当時今池には映画館が6館もあり、宮裏太陽も営業。上飯田にも映画館

があったのだ。aug.10

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2017年

8月

22日

ひと夏のできごと__5

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●aug.1__9

名鉄メンズ館2Fにあるカフェドクリエは、隠れ家的な存在で居心地が良いの

だが、数年前の周辺環境の改装後、隠れ家過ぎてまったくたどり着けなくなっ

てしまった。同様、4F隅にあるドトールも探し出すのに苦労する。どうして、

名鉄百貨店のフロアー構成はわかりづらくしてあるのだろう。aug.8

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ポール・デズモンドの《TAKE 5》をあらためて聴く。音の構成がさすがに上

手い。5拍子でいこう!という意味なんだな。5拍子構成のリズムを次回作品

に取り入れてみたい。

 

今日も高齢者2人とステージ作品談義。しばしアレソレのあとで、シルビィ・

ギエムの名前が出るまでに10分はかかった。

 

高齢者4人で映画、文学談義すると固有名詞がまったく出て来ず、黒澤が映画

化したロシアのアレソレとか、マストロヤンニが出ていたカフカじゃない人の

アレソレとか。アレコレ推測して言い当てるのが大変である。aug.6

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今日は、緊張を強いられる仕事だった。なんとか無事完了。ほっこり一人喫茶

してから帰路に就く。aug.5

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村上春樹の文藝評がふたりから褒められた。これで1週間は長生きできる。

aug.4

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たぶん35年ぶりの知人と再会。ターミナルビルの地下店舗は、客の入り、不入

りが極端にわかれる。繁盛時の時間帯にまったく客の姿がない店には戦慄すら

憶える。aug.3

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最近では、原田マハが気になっている。高名な指揮者の父との二人暮らしをし

ている娘のもとに、父の恋人が同居することになるナンヤラカンヤラと云う小

説を買わずに帰ってきてしまったことが悔やまれる。そのナンヤラカンヤラと

云う小説を書いた作者は、元美術館のキュレーターから作家へ転身した経歴が、

作品に独特の気配をつくりだしており、なかなか好いのだ。aug.1

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