◉jun.7___jun.22
──────────────────────────────────────────最後のシネマテーク通信が届く。収集癖はないのだが、通信に限っては
開館当初から保管してある。8月以降は40年分を読み返して過ごそう。
Jun.22
夕暮れのひと時、旧友と正文館について、シネマテークについて話す。
私たちにとって必需な場が多くの人にとって無用であったことがやるせ
ない。虚無感と寂寥感に全身が包まれる。jun.18
シネマテーク閉館に続いて激震。40年間通い詰めたあの書店が、来月閉
館してしまう。何物にも代えがたい本選びの時間が失われてしまう。
ちくさ正文館とシネマテークの閉館は、精神的な支柱かボキッと折れた
気がする。あまりにショックで立っていられない。jun.17
体調と裏腹にいつもより仕事が進んだ。無理矢理にでもなにかに没頭す
るとからだの苦痛を忘れるようだ。
ここ数日、体調最不調。できることだけを少しずつこなす。まずはダ
ンススコアーの整理作業。振付がフレームのなかに落とし込まれて、
時間を与えられてゆく様はきもちが良い。jun.12
初期ビートルズ風サウンドとハワイアンテイストに合わせてダンスの
振付考案中。ハワイアンの独時なフットワークと上体バランスに苦戦。
久しぶりの二本立て仕事。jun.11
《白い恐怖》をようやく見る。期待したダリの美術は短かったが、先
日見た《汚名》より倒錯的で好みである。I.バーグマンもこの作品のが
良い。G.ペックは《ローマの休日》より遡ること8年、腺病質な痩身が
役柄に似合っている。jun.7