晩夏___3

◉sep.4___sep.11

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エリック・サティの文献を借りてくる。まわりにはコクトーがいてピカソが

いてドビュッシーがいる。ディアギレフのバレエリュスの音楽を担当するわ、

後輩にはラヴェルもいて尊敬される対象にも関わらず清貧暮らし。ドラマコ

ンサートの手がかりになりそうな鉱脈が色々と潜んでいそう。sep.11

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レトロカフェで課題の採点。意外な生徒がセンシティヴな表現をしていて発

見がある。多角的に感受性を刺激することの必要性をあらためて感じる。

sep.10

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夏休みを挟んで2ヶ月ぶりの講義。宿題のマッチ箱の小宇宙と二百文字小説

課題をネタにグループワーク。夏をいかに封じ込めるか力作あり抜いてる作

品あり。それなりにパーソナリティが表れていておもしろい。


Cに対する感受性が異なると関わり合いを躊躇ってしまう。急速に萎える感

じだが、この見えない線引きで人と人が分断されてゆく。仕掛けたご本人た

ちからするとこの作戦はまさに成功していることになるだろう。sep.9

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講義の準備をしながら友人が制作したCDを聴いている。ドビュッシーをし

っかり聴くのは初めてだが、森や湖の印象が強い。森閑とした緑陰、ゆらぐ

水面など……好きな仏映画《シベールの日曜日》をイメージさせる。sep.8

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連日のトリエンナーレ通いでバッタリ友人と会う。その後は毎度カフェタイ

ムへと流れる。展示やイベントの情報交換、作品の印象が伺える有意義なひ

ととき。sep.5

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野口整体の勉強会。蹲踞でバランスをとる。全身の力を抜きながら多方向へ

からだを動かす。張りがあったり疲れたりする箇所はがんばっている証拠。

日本古来の身体操法は理に適っている。


開催中のトリエンナーレ企画になるべく参加。刺激になっているが、さて迫

っている課外講義をいかに進めるか。予備知識が必要な作品が多いし、され

ど先入観を与えたくもない。会場を素通りされてしまいそうで思案が必要。

sep.4

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