仲春___3

◉apr.9___apr.16
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20世紀初頭、ラヴェルはディアギレフのためにバレエリュスの曲を書き、ストラ
ヴィンスキーとオペラを担当し、年少のサティのピアノ曲を演奏し表舞台に引っ
張りだしている。その傍らで、ニジンスキーは静かに精神を病んでゆく。apr.16
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見逃した《ホテルアイリス》を見に刈谷日劇へ。うらぶれた街の風情の駅前にあ
る劇場。40年ほどタイムスリップしたかの印象がある。件の小川洋子原作映像化
は、成功作にお目にかかったことがない。年齢差によるコントラストが要なのだ
が、その時点で人選に失敗している。apr.13
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共同購入の食材を受け取りに自転車を走らせる。6月並みの暑さである。
apr.12
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《DRAMA concert》の今後の展開について、ワッフルを食べながら演奏家より的
確なアドバイスを得る。やりやすいサティかラヴェルで攻めてみよう。甘味効果
だろうか、良いアイデアである。
今回のあいちトリエンナーレでは、猩猩にスポットを当てている。最近の猩猩の
顔の変化に違和感を感じていたのだが、あれは子どもを怖がらせないように形態、
表情を変えてしまったのだろう。怖れる対象としてあった習俗の継承を損なう改
悪である。ape.11
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《自由の幻想》脈絡なくパッチワークされるエピソードの断片。倒錯的で夢想的
な嗜好性は、マグリットやアンリ・ルソー、ポール・デルヴォーの絵画をおもわ
せる。当時ブニュエル74才、本領発揮のドリーミーワーク。apr.10
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ブニュエルについての文献を書棚より拾う。やはり渋澤龍彦が、汎性欲主義とし
てビリディアナ、小間使の日記について言及していたが、私はどうもR.ポランス
キーの嗜好を好むようだ。
昨日、仕事の現場で原稿依頼を受けるが、先ほど高齢感覚についてのテーマで原
稿執筆。書きたいネタはいくらでもあるので、こういった仕事への反応はわれな
がら手早い。
パンクした自転車を半年放置。ようやく手で押しながら自転車さんへ。在庫がな
く一週間かかるようだが、こういった日常雑務への反応がわれながらおそろしく
遅い。apr.9
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