初冬の一日___1

 

 

◉nov.18___nov.24

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ひさしぶりに布池教会の鐘の音を聴く。余裕がないと、風に乗って運ばれるひそ

やかな音は聴こえない。nov.24

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特筆すべきは、講習を受けているあいだに女性がみるみる美しくなってゆく様を

発見する。法悦状態と云うのだろうか。加えて、右手が個人の意志から解放され

て空中にさまよっている姿をみる。

 

裕之先生の講習は、あいかわらず芸術的視座に富んでいて、クライスラーやルッ

プの演奏家の身体操法から如庵や良寛の書、長谷川竹次郎などの技芸と繋がる日

本の身体観にまで及ぶ。濃厚なる3時間半。

 

昨夜は、野口整体の特別講習会。晴哉先生ご子息=野口裕之先生初めてのご来名。

なんでも晴哉先生をお招きして、道場開きをしたのが、45年前ということらしい。

今日と明日のことしか考えられない。目の前の壁が崩れると次の壁に向き合うと

いう毎日。

 

肌寒い。ジャンパーを着込み、膝にストールを乗せてデスクワーク。nov.22

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今日も仕事を終えた。ひとつずつひとつずつ、確実に取り組んでゆく。ここにし

か未来を拓く道はない。

 

ここ10日間で4つのポカ。いちばん痛かったのは、現場にMacbookの充電アダ

プターを忘れたこと。結局購入することになったが、Macのケーブル関連はどれ

もこれも1万円なのである。

 

土曜社限定出版《整体対話読本 ある》を移動の車中や寝床書として拾い読み。

巻末の逆引き索引が痒い処に手が届く感じでここち好い。出版者が整体師に、

日頃の疑問を投げかけるスタイルだが、インタビュアー=鶴崎いずみさんの素朴

で柔らかな問いが、この本の背骨となっている印象を受ける。nov.18

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