いま、お話ししてみたい方をご招待する《黄昏カフェ》という会を先日終えた。
とくべつな目的はなく、暮れなずむ日暮れどきを共有して、お茶を喫するという
酔狂な会なのだが、今年は8名の方にご参加いただいた。そのなかのお一人が、
コトバを主体とした知の領域を新たな切り口で、我々に開示してくれる試みをさ
れており、ワードクラウドを使って面白いものをつくってくれた。この作業は、
他人の会話をちゃんと聴けていないとできない。受信能力の高さが必要になって
くる。
人が集まる場には、汚穴型の方もみえる。主張の強い方に場は支配されてしまう。
そこで今年は、砂時計の3分計を持参して自己紹介の時間をコントロールさせて
いただいた。砂が落ち切れば、情け容赦なく紹介を切らせていただく。それでも
発散型のお話は暴走しがちなのだが、ある程度緩和はできる。汚穴型に共通する
のは、自身がお喋りだということを自覚されてみえないこと。そういった場にあ
って、他人の話を聴き取り、自らのクリエーションに発展させる作業をされる方
には、わきまえた知性を感じるのである。とにもかくにも、多様な個性が集まる
場を主催する立場として、色々と勉強させられた次第である。
◎注=汚穴型__整体的体癖分類。エネルギー過多で、人が集まる場ではひたす
ら話し続ける人。特徴としては人の話は聞いていない。稀に静かなときは、人の
話が終わるタイミングを図っているときである。ほかに閉穴、睡穴、互穴、刺穴
型の全5種がある。
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