スケッチダンス

ふしぎなもので、デザインを教えていた頃よりダンスを指導するようになってか

らの方が、ホワイトボードに絵や図解を描くことが多くなった。

振付は、身体で示すことが通例だが、図解で示すことで視覚的にイメージを定着

る効果があるようである。身体で見本を見せることも有効なのだが、イメー

ジの記憶は長続きせず、一週間経てば感覚は流れてしまう。だが、視覚的に記し

たあと、動きのサンプルを見せれば二重効果がある。同様に、ボディメンテナン

スの説明も図解で示す。関節や筋肉の可動について、簡略化して表す。そして、

描いている過程を見せることになるので、生徒さんたちとコミュニケーションの

機会をつくり出す。「あ〜ココはこ〜なってるんかね」「ココが動かんのは、こ

の筋肉が硬いからなんだね〜」とか、色々話題をひきだすことができて、一石二

鳥なのである。よって、ダンスの指導には、少しでも描きやすい好みのペン先

マイペンを数色持参するようにしている。

 

ということで、画学生だった頃の経験がこれほど役立つとはおもっていなかった。