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名古屋モード学園、3年目の時空間デザイン講義を終える。
教鞭を執っているのは、モードの学校なので、最終的にF.ショーのプレゼンテ
ーションで締めくくることにしている。講義の前半では、カラダというメディ
アを使って、日常の所作を表現に変換してゆく方法や時間と空間をコントロー
ルする術を伝えてゆく。どこの学校でも同様だが、インテリアや建築など空間
を扱う講義はあれども、時間を扱う講義は希少である。空間=3Dに時間要素
をくわえれば、4Dとなり表現の可能性は一気に広がる。時間もデザインでき
るということを認識してもらえば、ファッションだけでなく、ほかのデザイン
系や映像系講義などの一環としても履修カリキュラムに取り込めるであろう。
常々、演出とは人を見守る行為であるとおもっている。
受講生のカラダの様子を見守りながら8回の講義を進めてゆく。学生も他人の
カラダの印象やそれぞれが持つ空気感に敏感になれば、効果的なキャスティン
グを模索するようになる。また、自分自身についても、いままで気がつかなか
った自分像を獲得することになり、自己と他者、双方をふくめた世界認識の方
法を探ることにもなる。
講義終了後、履修学生18名の印象をメッセージとして伝えた。
あらためて、自己を客観視して指摘されることは、とりわけ若い世代には必要
なことではなかろうか。人には、固有の情報があり、その身体性を駆使するこ
とで、表現の可能性や時間や空間を見つ直すヒントが隠されている。
時空間デザイン講義に関心のある方、講義のご依頼やご相談などお気軽にメッ
セージいただけるとありがたい次第です。