ひと夏のできごと__5

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●aug.1__9

名鉄メンズ館2Fにあるカフェドクリエは、隠れ家的な存在で居心地が良いの

だが、数年前の周辺環境の改装後、隠れ家過ぎてまったくたどり着けなくなっ

てしまった。同様、4F隅にあるドトールも探し出すのに苦労する。どうして、

名鉄百貨店のフロアー構成はわかりづらくしてあるのだろう。aug.8

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ポール・デズモンドの《TAKE 5》をあらためて聴く。音の構成がさすがに上

手い。5拍子でいこう!という意味なんだな。5拍子構成のリズムを次回作品

に取り入れてみたい。

 

今日も高齢者2人とステージ作品談義。しばしアレソレのあとで、シルビィ・

ギエムの名前が出るまでに10分はかかった。

 

高齢者4人で映画、文学談義すると固有名詞がまったく出て来ず、黒澤が映画

化したロシアのアレソレとか、マストロヤンニが出ていたカフカじゃない人の

アレソレとか。アレコレ推測して言い当てるのが大変である。aug.6

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今日は、緊張を強いられる仕事だった。なんとか無事完了。ほっこり一人喫茶

してから帰路に就く。aug.5

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村上春樹の文藝評がふたりから褒められた。これで1週間は長生きできる。

aug.4

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たぶん35年ぶりの知人と再会。ターミナルビルの地下店舗は、客の入り、不入

りが極端にわかれる。繁盛時の時間帯にまったく客の姿がない店には戦慄すら

憶える。aug.3

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最近では、原田マハが気になっている。高名な指揮者の父との二人暮らしをし

ている娘のもとに、父の恋人が同居することになるナンヤラカンヤラと云う小

説を買わずに帰ってきてしまったことが悔やまれる。そのナンヤラカンヤラと

云う小説を書いた作者は、元美術館のキュレーターから作家へ転身した経歴が、

作品に独特の気配をつくりだしており、なかなか好いのだ。aug.1

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