サイレンスダンスの風景美学

11/20に芸大にて、

《サイレンスダンスの風景美学》をテーマに空間の読み方、上演空間の設計法

についての講義を担当させていただく。舞台空間に於ける空間設計は、私のな

かでは、至極あたりまえの行為としてあり、大学院生を相手に加減乗除を教え

るような気がして戸惑いがある。だが、音楽<=作曲>を専門にされている方

には、時間設計された音楽作品を、実際上演会場におとしこむ際に、空間の方

法論に迷いが生じているのかもしれない。

空間への対応に関して、時間をかけてこだわっているようにみられているよう

だが、じつは省エネの作業なのである。脳とカラダが勝手に反応してくれてい

る感覚がある。経験に負うところもたしかにあるが、カラダの感受性に負うと

ころがおおきい。クリエイティヴな行為は、発信能力に長けたタイプが向いて

いる。とおもわれがちだが、とりわけ創作の初期段階には受信能力が大きく作

用するのではないだろうか。会場となるべき場に対面したときにいつも気をつ

けているのは、<場に耳をすます>ということである。場には、すべきことと

してはならないことがある。無論、場は語ってはくれないので、コトバになら

ない声をすくいあげることになる。

 

詳細は、

11/20 愛知県立芸術大学 博士棟演習室にて。一般の方もご参加可能です。

◉ご案内→http://silencescape.jimdo.com/news/