シニアハウスにて

先月の小学生ダンスから、今月は一転、シニアハウスでのダンスワーク。

社交ダンス世代よりさらに年長の平均年令80才台。しかも、過半数が車椅子利

用者ということで、やることが限られているところを逆手にとる。

 

まずは、左右を分化して動かすエクササイズ。私の場合の利き手は右手だが、

左手の動きはきわめてわるい。日常、右手の1/3も使われてはいないだろう。

演奏家なら演奏に際して左右を使いこなしているはずであるが、楽器を嗜んで

いないひとは、左右の機能バランスは崩れているのがふつうであろう。そこで、

左右ちがう動作を同時にすることで、機能の可能性をたかめるトレーニングか

らはじめる。以降は、背中の感受性をふたり一組で確認する。そして、本題は

ラテンのリズムに親しみながらダンスの世界に入ってゆく。まずはひとりで4

拍子の拍子どりをする。慣れてきたところで、前や隣の人とコンタクトしなが

ら動いてもらう。おもっていたより動きの反応がよく、60分はあっという間

に終わった。初回の音源は、ゆったりしたルンバのリズムにしたが、タンゴや

チャチャチャでテンポアップしても大丈夫そうである。いちばんありがたいの

は、事前事後では、参加者のみなさんの相好とカラダが解れた様子が窺えたこ

とである。


さて今後は、定期レッスンの構成に入ってゆくとしよう・・。